時計の電池に関する注意点を教えて
電池は使い方を誤ると、液漏れによる周囲の汚損や破裂による火災・けがの原因となることがあります。
一般的なウオッチの電池の取扱いは、次のことを必ずお守り下さい。
- ウオッチの電池交換には専門的な技術や知識が必要です。電池交換はお近くの時計店にご依頼下さい。
- 電池がなくなり止まった時計を長期間放置しないでください。故障の原因となる恐れがあります。
- ウオッチ用電池はモニター電池が組み込まれていますが、工場出荷時よりついているので、最初の電池は取扱説明書に記載されている寿命より短いことがあります。
一般的なクロックの電池の取扱いは、次のことを必ずお守り下さい。
- +(プラス)、-(マイナス)を正しく入れて下さい。異常反応を起こしたりして、電池を漏液、発熱、破裂させる恐れがあります。
- 種類の異なる電池を混ぜて使ったり、新しい電池と古い電池を混ぜて使用しないで下さい。(電池交換時はすべて新しい電池と交換して下さい。) 特性の違いから電池を漏液、発熱、破裂させる恐れがあります。
- 使い切った電池は速やかに処分、または幼児の手の届かないところに保管して下さい。
- 長期間使用しない場合は、電池を取り出して下さい。
- 購入商品の取扱説明書に指定されている電池以外は使用しないで下さい。故障の原因となることがあります。(ニッケル系一次電池は使用しないで下さい。)
- 製品仕様の電池寿命を経過した場合は、時計がまだ動いていても全て指定の新電池と交換して下さい。
- 電池交換時は、電池と時計の端子(接触部)の汚れを落としてから入れて下さい。
- 充電式でない電池を充電すると、絶縁物や内部構造を損傷させたりして、液漏れ、破損のおそれがあるので充電しないで下さい。
- 電池を常温(5~35℃)から外れた温度下に長時間放置すると電池寿命が短くなったり、場合によって漏液、発熱、破損の恐れがあります。
- クロック用電池は電池が添付されていますが、工場出荷時よりついているので、最初の電池は取扱説明書に記載されている寿命より短いことがあります。
消耗した電池の留意点
- 電池がなくなり時計が正常に動作しなくなってからも電気回路はつながったままですので、微小電流が流れ続けます。電池は過放電の状態になると漏液しやすくなります。従って、時計が止まったら速やかに電池の交換をするようにしてください。クロックの場合は、使用しないときには電池を外しておいてください。仮に時計が動いていても電池交換時期が来たらすべての電池を交換することをお勧めします。
ボタン型電池を使ったクロックの電池の取扱いは、次のことを必ずお守り下さい。
- 小さいお子さんが電池を飲み込んでしまうことがないようにご注意ください。
- 取扱説明書に記載されている指定の電池をお使いください。形が類似している空気亜鉛電池を誤って時計に使用すると電池が破裂する心配があります。
電池の不適切な取り扱いに伴う事故等
漏液すると時計が壊れて使えなくなったり、壁紙を汚したり家財を傷める可能性があります。破裂したりすると怪我をしたり、目に入ると失明する危険もあります。
尚、電池から漏れた溶液が皮膚や衣類に付着した場合は、水で洗い流して下さい。また、目に入った場合は、きれいな水で洗い流し、直ちに眼科医に相談し、その指示に従って下さい。
いずれの場合も、取扱説明書を良くお読みのうえ、正しい取扱い方法でご使用下さい。
尚、時計の修理に関するお問い合わせは、こちらをクリックして下さい。
ここでは一般的な注意点をご案内してますが、ご使用の製品ごとに異なります。取扱説明書をよくお読みになり、正しくご使用ください。
電池そのものの取り扱い上の注意点は、日本電池工業会が分かりやすい案内をしておりますので、ご参考にしてください。
(参考) 日本電池工業会の電池の取り扱いに関するガイドライン
一次電池の安全で正しい使い方
- 乾電池の安全で正しい使い方
http://www.baj.or.jp/safety/safety01.html - ボタン電池の安全で正しい使い方
http://www.baj.or.jp/safety/safety02.html