時計の性能に関する用語の意味を教えて
用語対応英語 | 同 義 語 〔派生語・ 略語〕 |
用 語 の 意 味 | |
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精度 | 指示差 state |
時計が表示している時刻と、基準とする時計の時刻との差。 | |
歩度 rate |
時計の精度を短時間に測定し、日差に換算した値。 | ||
日差 daily rate |
24 時間の間隔をおいた2 つの指示差の差。 | ||
月差 monthly rate |
〔平均月差〕 | 1 ヶ月の時間間隔をおいた2 つの指示差の差。 | |
年差 annual rate |
1 年の時間間隔をおいた2 つの指示差の差。 | ||
ドリフト drift |
歩度又は、日差の経時的な変化率。ある日測定した歩度又は日差と、ある期間隔てて同一の条件で測定した歩度又は日差の単位時間当りの差で表す。 | ||
緩急 regulation |
時計の精度を調整すること。 | ||
論理緩急 theoretical regulation |
水晶振動子の周波数を調整せず、分周回路の一部でパルスを加減して調整する緩急方法。 | ||
温度補正 thermal compensation |
時計及び付加機能の精度に及ぼす温度変化の影響を補正すること。 | ||
作動温度範囲 operational temperature range |
(水晶)時計が作動する温度範囲。 | ||
使用温度範囲 usage temperature range |
安定した性能が維持される温度範囲。 | ||
携帯精度 normal usage accuracy |
気温5 ℃~35 ℃の環境で1 日最低8 時間以上ウオッチを腕に着けている時の精度。通常ウオッチはこの状態で最も精度が安定するように調整されている。 | ||
防水 性能 |
防水性 water resistance |
〔防水時計〕 | 外部から時計のケース内へ、水・汗などが侵入することを防ぐ性能で日常生活用防水以上の防水性をいう。 |
非防水 non-water resistant |
〔非防水時計〕 | 防水性をもたない性能。 | |
日常生活用防水 water resistant for daily use |
〔日常生活用防水時計〕 | 日常生活での汗や洗顔のときの水滴・雨などに耐える性能。 検査方法と要求事項は【JIS B 7021 一般用防水携帯時計及び、ISO2281 一般用防水時計】で規定している。 |
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日常生活用強化防水 enhanced water resistant for daily use |
〔日常生活用強化防水時計〕 | 水泳など水中での使用が可能な性能。 検査方法と要求事項は【JIS B 7021 一般用防水携帯時計及び、ISO2281 一般用防水時計】で規定している。 |
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空気潜水用防水 water resistant for air diving |
スキューバ潜水用防水 〔空気潜水時計〕 |
圧縮空気を呼吸気体として用いる浅海潜水で最低100mの潜水に耐える性能。 検査方法と要求事項は【JIS B 7023 潜水用携帯時計及び、ISO6425 ダイバーズウオッチ】で規定している。 |
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飽和潜水用防水 water resistant for mixed-gas diving |
混合ガス潜水用防水 〔飽和潜水時計〕 |
ヘリウムなどの不活性ガスと酸素から成る高圧混合ガスを呼吸気体として用いる深海潜水で最低200m の潜水に耐える性能。 検査方法と要求事項は【JIS B 7023 潜水用携帯時計及び、ISO6425 ダイバーズウオッチ追加規定A 】で規定している。 |
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潜水用防水 water resistant for diving |
〔潜水時計〕 〔ダイバーズウオッチ〕 |
空気潜水用防水と飽和潜水用防水の総称。 | |
耐磁 性能 |
耐磁性 magnetic resistance 又は antimagnetism |
〔耐磁時計〕 〔強化耐磁時計〕 |
時計が外部磁場に耐えられる性能。1 種耐磁時計は直流磁界4800A/m に耐える性能、2 種耐磁時計は直流磁界16000A/m に耐える性能。 検査方法と要求事項は【JIS B 7024 耐磁携帯時計】で規定している。 |
磁気シールド magnetic shield |
外部磁場からムーブメント(特にモーター)を保護する性能。 | ||
耐衝撃 性能 |
耐衝撃性 shock resistance |
〔耐衝撃時計〕 | 衝撃に耐える性能。耐衝撃ウオッチは水平な硬い木の面に1m の高さからの落下に耐える性能をもつ。 試験方法は【JIS B 7001 時計ー試験方法】又、検査方法と要求事項は【ISO1413 耐衝撃時計】で規定している。 |
その他 | 電池寿命 practical battery life |
所定の電池を時計に組み込み駆動を開始してから、標準的な使用状態において時計が停止又は電気的表示が判読不可能となるまでの期間。 | |
持続時間 autonomy |
時計を始動してから所定の性能を保持している時間。 |
(注):本内容は、日本時計協会会員及びその製品に適用されている事項です。