うるう秒(閏秒)って何?

「うるう年」は通常4年に一回の割合で2月の最終日に1日追加されますが、「うるう秒」はいつ追加するか決まっておりません。

この「うるう秒」の定義によれば「1秒のステップ調整は、12月及び6月(第1優先)、3月及び9月(第2優先)、必要とあれば任意の月の各末日の最終秒(UTC=協定世界時)の後へ1秒挿入するか、または最終秒を引き抜く事によって行われます。

日本の場合は、時差の関係で上記の翌日に1秒の調整が行なわれています。この際挿入される(引き抜かれる)1秒を正(負)のうるう秒と呼ぶ。」となっています。 現時点では、結果として「うるう秒」の挿入のみが行なわれています。

地球の動き(自転、公転)は、さまざまな変動をしていて正確なものではありません。この地球の自転を天文観測して決めるグリニッジ子午線の時刻を基準とした時刻系を「世界時(UT)」といいます。

一方、原子の振動周期を測定して決める非常に正確なセシウム原子時計の時刻を基準とする時刻系を「原子時(TAI)」といいます。この両方の誤差を上記の方法で補正、管理し、尚かつ実生活にも合った時刻系を「協定世界時(UTC)」といいます。