太陽電池時計

太陽電池(ソーラーセル)を用い、光エネルギーを動力源とする時計を、太陽電池時計(またはソーラーウオッチ/クロック、光発電(ひかりはつでん)時計)といいます。(太陽電池時計の定義)

太陽電池時計には、光があたると電気が発生するソーラーセルが、時計に組み込まれており、ソーラーセルで発生した電気エネルギーを二次電池に蓄え、時計の動力源にしています。 太陽電池時計は太陽光だけでなく、蛍光灯などの光やほんのわずかな光でも発電して動きます。

太陽から1億5,000万km離れた地球に降り注がれている太陽エネルギーは、これを電力に直すとおよそ1.77×1014kWであり、その1時間分で世界が消費している1年間分のエネルギーに相当すると言われています。この膨大な光エネルギーを電気エネルギーに変換して使おうとするのが太陽電池です。

太陽光発電は環境を汚染する物質を排出せず、可動部分がないので振動や騒音なども発生しません。文字通りの無公害なクリーン・エネルギー変換法です。

太陽電池は光が当たると電気を起こすという半導体の光起電力効果を利用したものです。太陽電池はこの性質を持つp型半導体とn型半導体という種類の半導体を使ったパネル状の光発電装置です。英語ではSolar CellあるいはSolar Batteryなどとよばれています。

太陽電池に使われる半導体材料にはシリコン系と化合物系があります。現在、主流はシリコン系ですが、同じシリコンでも製造方法により、単結晶、多結晶、アモルファスがあります。アモルファスは、太陽光だけでなく蛍光灯のような人工光のもとでも比較的よく発電できる性質をもっています。

水晶式ムーブメント(太陽電池発電式アナログクオーツ)

(注): 本内容は、日本時計協会会員及びその製品に適用されている事項です。
時計には、ウオッチ(どんな姿勢でも作動し、かつ携帯することを目的とした時計)と
クロック(一定の姿勢で使用する時計)があります。