時間の話
あふれる光と漆黒の闇、人類にとって1日は最も身近な時間の単位でした。古代の人々は、太陽の高さや位置、影の変化などによって時間を感じていたことでしょう。
昔の人は日の出によって1日が始まり、お日様が真上に来たときがその日の半分終わったと感じ、日没によって1日が終わっていました。火を使うようになって夜の活動も行われるようになりましたが、夜の活動が本格化したのは電気の普及によることが大きいでしょう。
「日」とは太陽のことで、1日とは地球から見た太陽の動きの1サイクルということになります。
画像提供:(独)科学技術振興機構
季節を知ることは、種まきの時期や冬への準備など、厳しい自然環境の中で生きていくためにはなくてはならないものだったでしょう。
季節の変化は、主に地球が太陽の周りを回る公転によって起こります。これにより温かくなったり寒くなったり、日が長くなったり短くなったり、あるいは雨季や乾季を発生させたりといったことが起こります。
農耕作業を計画的に進めるためには、気温の変化や日照時間、降雨量や洪水の起こる時期の把握など、自然の持つ周期性を知り、将来を予測することが必要でした。
つまり、「年」は地球が太陽の周りを回る公転のサイクルということになります。
これら時間に関係することは天体観測によって把握され、太陽と地球の動きよって決まってくるものです。
時の流れを体系化した暦を管理することは為政者の大きな役割であり、これらの研究が文明の発達に大きな影響を与えてきました。これらは自然界の事象で、私たちの日常生活に密接に結びついております。「時」とは自然界のダイナミックなリズムそのものであり、神秘的なものでもあります。
時計はその自然界の神秘的なリズムをとらえて計測する道具として発達してきました。
「時の流れ」という自然界の神秘的なリズムとは、どのようなものなのかを一緒に探訪してみましょう。