無接点式充電時計

充電器を用いて、充電を行う時計を充電時計といいます。

腕時計の場合は防水性等を考慮し接触式充電は採用できませんので、接点無しで充電器に載せるだけで充電ができる無接点式充電方式が採用されています。

充電器に時計を載せることで、充電器から発生する交流磁場で時計内部のコイルに誘起電圧を発生させ、この電圧を整流し充電ユニットに充電しクオーツ時計を動かします。

≪無接点式充電時計の機構は次の通りです≫

  1. 充電器に時計を載せます。
  2. 充電器内部の一次コイルに20Hz程度の交流を流し交番磁界を発生させます。
  3. 時計内部の二次コイルにファラデーの電磁誘導法則に基づく誘起電圧が発生します。
  4. 二次コイルに誘起した交流電圧を整流し、二次電池に充電します。
  5. 二次電池から電気エネルギーが駆動回路に供給されクオーツ時計を動かします。

下記の図を参照ください

充電のしくみ

(注): 本内容は、日本時計協会会員及びその製品に適用されている事項です。
時計には、ウオッチ(どんな姿勢でも作動し、かつ携帯することを目的とした時計)と
クロック(一定の姿勢で使用する時計)があります。