2002年(平成14年)時計協会トピックス

1 : 日中時計協会交流会の創設(3月8日)

3月8日、中国(上海)において、日本、中国両時計協会の首脳(会長、副会長)が集まり、両国の時計産業の共通問題について、定期的に(年1回)意見交換するために、日中時計協会交流会を創設することが合意された。又、時計技術、品質の標準化問題、及び知的財産保護、偽造・模造品の侵害問題に関して専門作業会を設置し、それぞれ年1回意見情報交換を行うことも合意された。

2 : 2001年、日本の時計産業の動向(確定値)の発表(3月20日)

2001年のウオッチ、クロックの生産、輸出実績(協会統計)及び世界の生産推計を発表し、4月のバーゼル・フェアーでも広報キットを配布した。日本の総生産(海外生産を含む)は、ウオッチ、クロックとも、数量、金額が前年比減となった。
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3 : 国際時計工業会バーゼル会議に出席(4月5日)

バーゼル・フェアー World Watch & Jewellery Show(スイス、4月4日~11日)会期中に、世界の主要時計工業会(日本、中国、香港、韓国、スイス、英国、フランス、ドイツ、イタリア、インド、アメリカ)の代表者出席による、第4回国際時計工業会バーゼル会議が開催され、時計関税削減、EU廃電気電子機器指令(WEEE)、米国の時計関税体系簡素化等について意見交換が行われた。

4 : 国際知的財産保護フォーラムが発足(4月16日)

経済産業省の主導により、官民連携の知的財産保護への取り組みとして、4月16日に国際知的財産保護フォーラムが発足した。事務局は社団法人発明協会内に置かれ、フォーラムには多くの団体、企業が参加し、当協会も創設メンバーに加わった。

5 : 日中知的財産権会議の開催(5月12日~15日)

3月の日中時計協会交流会首脳会議での合意を受けて、知的財産権問題について、中国時計協会と意見交換を行う為、第1回知的財産権会議が北京で開催され、当協会の知的財産権WG員と事務局員(6名)が中国に派遣され、最近の中国における知的財産権侵害状況、取締対策、改善等について意見交換を行った。

6 : ISO国際会議、東京準備会議の開催(5月13日~15)

国際標準化機構(ISO)の時計専門委員会(ISO/TC114会議)の準備会議が日本(東京)で開催され、次回ISO/TC114国際会議(2003年5月、於スイス)に向けて、議題の明確化と会議運営の円滑化について、SC議長国であるスイスと日本が協議した。会議では友好裡に意見調整が進み、所期の目的が達成された。又、防水ウオッチの分類など多くの議案について、スイスの日本案に対する理解と合意が得られた。

7 : 第20回通常総会の開催(5月22日)

5月22日開催の通常総会で、平成13年度の事業報告案、収支決算案が承認された。又、平成14年度の事業計画案及び収支予算案も承認された。

8 : 時計協会ホームページの更新(6月30日)

4月~6月に、当協会ホームページが更新された。日本の時計産業の概況、時計豆知識、協会トピックス、世界の時計宝飾品展示会日程などが更新された。

9 : 協会会長、副会長及び協会役員(理事)の交替(7月12日、理事会、臨時総会)

7月12日開催の臨時総会及び理事会で、シチズン時計(株)社長が春田 博氏から梅原 誠氏に、シチズン商事(株)社長が野地勝彰氏から古河利夫氏に、リコーエレメックス(株)社長が幅 修一郎氏から中村 高氏に交替されたことに伴い、当協会の新会員代表者及び後任の新役員(理事)として、梅原氏、古河氏、中村氏が選任された。又、現会長の春田 博氏の辞任に伴い、新会長に、三留 勤氏(セイコーウオッチ)、新副会長に、梅原 誠氏(シチズン時計)が選任された。なお、任期は平成15年7月までである。また、前会長の春田 博氏(シチズン時計)は名誉会員に推挙された。

10 : 日中知的財産権会議の開催(10月21日~24日)

日中時計協会交流会での合意を受けて、知的財産権問題について、中国時計協会と意見交換を行うため、第2回知的財産権会議が北京で開催され、当協会の知的財産権WG員と事務局員(7名)が中国に派遣され、最近の中国における知的財産権侵害状況、取締対策、改善等について意見交換を行った。

11 : 第14回アジア時計商工業促進検討会に参加(10月14日~15日)

アジアの主要国時計商工業会(日本、韓国、中国、香港、台湾、シンガポール、マレーシア他)の参加による、2年毎の定期会議が、韓国(ソウル)で開催され、約350名(日本は21名)が参加した。「アジア、新しい時計製造拠点」をテーマにして、2日間に亘る総会と分科会で、意見、情報交換が行われた。次回会議は2004年にシンガポールで開催することが決定された。

12 : 中国国際時計展示会が開催(10月19日~22日)

中国時計協会が主催する中国国際時計展示会 China International Watch & Clock Fair が、北京の国際展示会センターで開催され、当協会の会員も出展した。

13 : 日中標準化作業会の開催(10月23日)

3月の日中時計協会交流会首脳会議での合意を受けて、次回ISO/TC114国際会議(2003年5月、於スイス)の重要課題について中国時計協会の専門家と意見交換を行う為、日中標準化作業会が北京で開催され、当協会から2名が派遣された。同会議では、スイスとの準備会議の結果報告と日本案が説明され、議案の殆どにおいて中国側の理解・支持が得られた。

14 : 上海国際時計展示会が開催(10月31日~11月3日)

上海時計協会が主催する第1回上海国際時計展示会 Shanghai International Watch & Clock Fair が、上海の国際展示会センターで開催され、当協会の会員も出展した。

15 : 2002年、日本の時計産業の動向(見込値)の発表(12月18日)

協会統計による、2002年のウオッチ、クロックの生産、輸出の見込みを発表した。日本の総生産(海外生産を含む)は、前年比でウオッチが数量増、金額減の見込みで、クロックは数量・金額とも減少の見込みであり、総輸出(海外からの出荷を含む)は、ウオッチが数量増、金額減の見込みで、クロックは数量減、金額は前年並みの見込みである。