「クオーツ時計」の「クオーツ」って何?

イラスト

ホロロジはかせのちえぶくろ

機械式時計が正確なリズムをきざむために使われている「てんぷ」は、速く回るほど正確になる。しかし、速くし過ぎると動力のぜんまいがすぐにほどけて止まってしまう。そこで目をつけられたのが水晶(クオーツ)だ。水晶はとても美しい鉱物(こうぶつ)で、宝石(ほうせき)としても使われるほか、電気を流すと、すごいはやさでぶるぶるふるえることが知られていた。この動きをてんぷのかわりに利用して、正確なリズムをきざむようにしたのが「クオーツ時計」なんだ。いま、わたしが使っている時計の多くはクオーツ時計だよ。世界初のクオーツ腕時計は日本の会社が開発したんだ。

次へすすむ

イラスト

ホロロジはかせのちえぶくろ

クオーツ時計の中では、電池の力でクオーツがぶるぶるふるえている。そのふるえが、IC(電子回路)によって1秒ごとの電気信号に変えられるんだ。そして、電気信号がステップモーターという部品で回転運動に変えられ、歯車を通じて時計の針を動かし、正確な時を刻むんだよ。ステップモーターの代わりに液晶パネルを使い、数字で時間を表すようにしたのが「デジタル時計」なんだ。