イギリスの大時計ビッグベンが時を刻むために重要なのは?

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ホロロジはかせのちえぶくろ

イギリスの大時計・ビッグベンの中には、ひもの先におもりをつけた「ふりこ」が入っている。ふりこを大きくゆらしても、小さくゆらしても、ひもの長さが変わらなければ、1往復(おうふく)にかかる時間は変わらない。「ふりこの等時性(とうじせい)」とよばれるこの法則(ほうそく)を使っているから、時計は正確(せいかく)に時を刻(きざ)むことができるんだ。ちなみに、ひもの長さが長くなると、1往復にかかる時間も長くなり、ひもの長さが短くなると、1往復にかかる時間も短くなるよ。

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ふりこの法則を発見したのは、今から400年以上前のイタリアの科学者ガリレオ・ガリレイだ。寺院の天井(てんじょう)からつるされたあかりがゆれるのを観察しているうちに発見したんだ。正確な時計がない時代だったから、自分の手で脈(みゃく)を数えてたしかめたんだって。ガリレオは、性能(せいのう)のいい天体望遠鏡をつくって木星の周りを月が回っていることを発見したり、太陽が地球のまわりを回っているのではなく、地球が太陽のまわりを回っているという「地動説」をとなえたりしたことで知られている人だよ。

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ガリレオは、自分が発見したふりこの法則を使った時計をつくろうと考えた。当時の時計は、1日に30分くらいくるってしまうこともあったけれど、ふりこの法則を使えばもっと正確な時計ができると考えたんだね。でも、なかなかうまくいかず、1642年になくなってしまったんだ。