江戸時代の「万年時計」では何がわかる?
万年時計(複製)写真提供:東芝未来科学館
万年時計は、ふつうの時計のようにいま何時かがわかるだけでなく、きょうが何曜日か、きょうの月の形、いまの月と太陽の位置まで知ることができる、特別な時計なんだ。
この写真の時計は、東京・上野の科学博物館で見ることができるよ。
万年時計は、江戸(えど)時代の末に「田中久重(たなか・ひさしげ)」という人がつくったんだ。田中久重は、万年時計以外にも、おぼんの上にお茶を乗せると自動的にお客さんのところまで運んでもどってくる「からくり人形」など、いろいろなものを発明しているよ。世界にほこる日本の「ものづくり」は、江戸時代からうけつがれたものなんだね。
万年時計(複製)写真提供:東芝未来科学館
万年時計の中をのぞいてみると、歯車がたくさんかみ合った複雑(ふくざつ)なしくみになっていて、数字を季節に合わせて動かしたり、太陽や月の模型(もけい)を動かしたりしているんだよ。どんなしくみや工夫があるのかは、次回でくわしく説明するね。