「がんぎ車」という部品にはどんな歯がある?
機械式腕時計には、「脱進機」という部品があるんだ。脱進機は、「がんぎ車」と「アンクル」からできている。がんぎ車は針(はり)を動かす歯車につながっていて、アンクルは、正確なリズムを刻むてんぷにつながっている。そんなアンクルが、がんぎ車の動きをコントロールしているから、時計の針は正確に動くんだよ。では、アンクルはどうやってがんぎ車の動きをコントロールしているのか、次に解説(かいせつ)するね。
アンクルががんぎ車の動きをコントロールできるのは、がんぎ車の歯がななめについているからなんだ。アンクルは、てんぷとつながっていて、ふりこのようにいったりきたりの動きを正確なリズムでくり返す。そして、アンクルが動くと、つめががんぎ車の歯にひっかかって、がんぎ車の動きを止めてしまう。 でも、アンクルが反対に動くと、つめが歯から外れて、がんぎ車はまた回り始める。そして、歯1つ分動いたところで、今度は反対側のつめが、別の歯に引っかかって止まる。こんなしくみで、アンクルの正確なリズムががんぎ車に伝わるから、時計は進みすぎたりおくれたりせず、正確に動くんだよ。