ふりこ時計をはじめてつくったのはどこの国の人?
ふりこ時計をはじめてつくったのはオランダの科学者クリスティアン・ホイヘンスだ。ホイヘンスは、ガリレオと同じように性能(せいのう)のいい望遠鏡をつくって土星の輪を発見したりした人で、ガリレオがなくなった14年後の1656年に正確(せいかく)な時計のしくみを発明したんだ。
ホイヘンスは、ふりこの法則(ほうそく)を使った時計がうまくいかないのは、ふれるはばが大きすぎると正確なリズムが刻(きざ)めないからだと気づいた。そこで、板をつけてふれるはばを少なくするしくみを考えて、この問題を解決したんだよ。ホイヘンスが発明した時計は、1日に約1分しかくるわなかった。それまでの時計は1日に約30分くるっていたから、とても正確になったんだね。
ホイヘンスは、ふりこ時計を発明しただけでなく、「てんぷぜんまい」という部品なども発明した。「てんぷぜんまい」は、現在の腕時計で正確に時を刻むために欠かせない「てんぷ」や「ひげぜんまい」という部品の元になったんだ。こんなふうに、時計の進歩にとても大切なものをいくつも発明したから、ホイヘンスは「機械式(きかいしき)時計の父」ともよばれているよ。